友人の訃報を聞く2

同年代の通夜に行ってきた。小中高大と一貫して友人であり、上京後も故郷に戻ってからも親交が有った。疑いなく親友であり悪友であり自分の人格形成に大きな影響を与えた恩人だった。学生時代から健康面で不安があるのは皆知っていたが、稀代の毒舌家の癖に仲間に自分の体の愚痴をこぼしたことが無かった。この前会った時は仕事先のことを熱心に考えていた。店の味付けや雰囲気、他の店員の接客態度を細かく聞かれたのを覚えている。お互い不安定な身の上を励ましあった。
もう彼と世相を皮肉りながら美味い酒を呑む機会が無いことを思うとたまらなくさみしいので、彼が病魔と闘病の苦痛からやっと開放されたのだと思うことにする。お疲れさま、ありがとうな。